近年ジャパニーズウイスキーが高騰しているのをご存じですか？
ジャパニーズウイスキーといえば「ニッカ」を思い浮かべる人も多いかと思います。
じつはそれらジャパニーズウイスキーがとんでもないプレミア価格で取引されているのです。
この記事ではウイスキーの高騰について・プレミアなウイスキーの紹介・ウイスキー投資について書いていきたいと思います。
ウイスキーの高騰について
ジャパニーズウイスキーとはサントリーやニッカを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
そんなジャパニーズウイスキーが2015年頃より、注目されています。
ジャパニーズウイスキーのシェアのほとんどは2大メーカーが占めています。
・サントリースピリッツ(山崎・響・白州)
・ニッカウイスキー(竹鶴・余市・宮城峡)
その他ベンチャーウイスキーのイチローズモルト、本坊マルスの駒ヶ岳などのジャパニーズウイスキーも著しく相場が高騰しているのが現状です。
海外から評価されるようになり高騰
2000年代に入ってからジャパニーズウイスキーが海外で評価されるようになりました。
これが高騰の理由です。
ウイスキーの中でもとくに権威のある賞、ワールド・ウイスキー・アワード（WWA）などで竹鶴や山崎が賞の常連となったことが始まりとされています。
海外需要の移り変わり
ジャパニーズウイスキーにおける海外への輸出額は2010年には17億円程度だったのに対して2015年には6.1倍の104億円に跳ね上がっている状況です。
ウイスキーは完成するまでに時間がかるので供給を急に上げることは難しく需要が高まるとすぐに完売してしまいます。
数の少ないジャパニーズウイスキーの奪い合いとなり、価格は高騰してしまいました。
ジャパニーズウイスキーの値段の変化
ジャパニーズウイスキーの実際のオークション取引価格の変化について見ていきましょう。
ここではとくにプレミアとされる商品で比較していきたいと思います。
山崎（サントリースピリッツ 山崎蒸留所）
1984年に発売されたシングルモルトウイスキーです。
山崎蒸留所の二代目により、日本らしい味を目指して100種類以上の原酒をブレンドすることで生みだしました。
なかでも「山崎12年」「山崎18年」「山崎25年」は特に人気が高くいずれも高価価格で取引されています。
2008年〜2009年にはおよそ、50,000〜70,000円程度で落札されていましたが、2023年現在1,000,000〜1,100,000円ほどで落札がされています。
定価は125,000円ですから、900,000円以上のプレミアがついている状態です。
響（サントリースピリッツ）
1989年にサントリーが創業90周年を記念して作られたブレンデッドウイスキーです。
最高の香りを目指し、ブレンドウイスキーながらも海外でも賞を受賞しています。
年々人気が高まり、アジア圏では一番人気とも言われています。
とくに「響30年」はプレミア度が高いです。
2008〜2012年頃はオークション落札価格が60,000〜80,000円程度だったのに対して2023年現在は600,000〜700,000円になっています。
10年前と比べると、500,000円以上値上がりしている状況になります。
白州（サントリースピリッツ 白州蒸留所）
白州蒸留所は南アルプスにあり、1973年から製造がはじまりました。
白洲蒸留所にある原酒の中からブレンダーが厳選して作ったシングルモルトウイスキーです。
白洲蒸留所は山の上にあるので独特の気候・気質によって個性的な原酒が作られています。
2010〜2012年にはオークション落札相場が50,000〜70,000円に対して2023年には350,000〜400,000円程度に値上がりしています。
およそ、300,000円以上も高騰している状況です。
竹鶴（ニッカウヰスキー）
「ブレンデッドウイスキーのように飲みやすい、ピュアモルトウイスキーを」コンセプトに飲みやすいシングルモルトウイスキーを生みだしました。
ベースは宮城狭のモルトを使用し余市のシェリー樽モルトで味付けをしたブレンダーのヴァッティング技術により作られています。
奥深い味わいが特徴です。
2014年にはオークション落札相場が30,000〜45,000円に対して2023年現在は200,000〜230,000円になっています。
サントリーウイスキーと比べると値上がりはそこまででもありませんが、それでもプレミア価格です。
余市（ニッカウヰスキー 北海道余市蒸留所）
北海道余市にある蒸留所で作られている、ニッカウヰスキーの代表的な銘柄です。
札幌のニッカウヰスキーが頭に浮かんだ人も多いのでは？
重厚なコク深さと複雑な香り広がるシングルモルトウイスキーです。
北海道余市蒸留所は、スコットランドの伝統的製法を実現できる国内唯一の蒸留所とも言われる貴重な蒸留所です。
2008〜2014年にはオークション落札相場が15,000〜30,000円に対して2023年現在は200,000〜250,000円となっています。
10年前と比べて200,000円以上値上がりしている状況になります。
宮城峡（ニッカウヰスキー 仙台宮城峡蒸留所）
宮城県の宮城峡蒸溜所作られたモルトウイスキーになります。
優しい香りと柔らかい口当たりが癖になると人気です。
ニッカウヰスキー発祥の地でもある宮城峡蒸溜所は、杜の都仙台を流れる広瀬川と、その支流である新川川に挟まれた場所にあります。
2013〜2014年には5,000〜7,000円だったのに対して2023年には60,000〜70,000円程度に値上がりしています。
数年前と比べて10倍ほどの高騰ですね。
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