ワイン投資という言葉に聞きなれない方も多いのではないでしょうか？
日本ではあまりなじみがないですがヨーロッパではメジャーな投資です。
金と同じように実物資産として存在して経年による値上がりも期待できることから実は安定した投資手段として主に富裕層の間で広がっています。
そこでこの記事ではワインの投資の特徴やリスクについて紹介していきます。
ワイン投資とは？
ワインで投資？？とクエスチョンマークがたくさん浮かぶ人も居るかもしれません。
近年は金や仮想通貨などの現金以外で資産を持つ人が増えています。
そんな中ワインも実物資産として価値を有しているので富裕層を中心に投資をしている人が増えて居ます。
ワイン投資はどのくらい儲かる？
ワイン投資は実際、どのくらいの利回りが期待できるのか解説していきたいと思います。
ワイン投資の対象となるのは、基本的には「ファインワイン」と呼ばれる高級熟成ワインです。
ロマネ・コンティの４０年前の価格は５万円程度でした。
現在は安いビンテージでも１０倍ほどの価格です。つまりは４０年の間に約２０倍にもなっています。
ファインワインの過去30年の利回りは年率13％程度（Liv-ex Investables index：1986年より）と言われているので通常の投資よりも利回りが良いことが伺えます。
ワイン投資のメリット
ワイン投資のメリットについて見ていきましょう。
下記の３点があげられます。
・飲む楽しみができる
・価格変動の影響を受けにくい
・希少価値が増していく
詳しく解説していきたいと思います。
飲む楽しみができる
購入したワインを自身で飲むという選択肢もあるのでコレクションするだけでない楽しみ方ができるでしょう。
楽しみながら投資が出来るという他の投資であまりないメリットがあげられます。
価格変動の影響を受けにくい
ワインは株式投資などの価格変動の影響を受けづらいです。
不況にも強い資産と言えるでしょう。
インフレで物価が上がればワインも上がるためインフレのリスクを受けにくいというのもメリットです。
希少価値が増していく
ワインは時間が増すほどに熟成していきます。
また古い年代のワインは新たに個数が増える事はないので飲まれる事で在庫が減り希少性は上がっていく一方です。
ワイン投資のデメリット
ワイン投資には下記のようなデメリットも存在します。
・短期投資では難しい
・保管が難しい
それぞれ詳しく解説していきたいと思います。
短期投資では難しい
ワインは短期間では値段がさほど動かないため短期での投資には向いていません。
長期的に見れば上昇する傾向が高いのですが短期では下落することも考えられます。
また所有するワインが上がったとしても買い手が居なければすぐに売却することができない場合もあるので注意しましょう。
保管が難しい
ワインはとても繊細で保管状態が悪いと味が落ちてしまいます。
他にも割れてしまう恐れや盗難のリスクもあり保管が難しいです。
ですから、自宅での管理は難易度が高いので専門家のワインセラーに預ける事がオススメです。
しかしワインセラーに預ける場合、金銭がかかるので注意しましょう。
ワイン投資をする方法
ワイン投資を始めたいけどどこで入手すればいいのか困る人も居ると思います。
実際に投資用のワインを購入する方法について見ていきましょう。
1.ワインファンドに金融投資をする
ワインの目利きに自信がない人にはワインのファンドに金融投資をするのもオススメです。
ファンドでは投資家から集めたお金を元にプロが変わりにワインを購入します。
いわゆる投資信託に近いイメージです。
全て任せる事ができるのでワインの未来性は感じている物の、良いワインが分からないという方に向いています。
注意点として売買手数料や保管料がかかること、会社が倒産した場合出資金が戻ってこないことは頭に入れておきましょう。
2.オークションで取引をする
気楽にワイン投資をしたい場合はオークションで購入するのもオススメです。
インポーターから買い付ける方法と比較すると希少なワインは手に入りにくいですが、インターネットで気軽にできるので勉強をしながら購入してみても良いでしょう。
3.実店舗で探す
場合によってはワインの品ぞろえが良い実店舗でも投資用のワインを手に入れる事が出来る場合があります。
販売者もプロなのでオークションと比較するとお宝商品に出会う確率は低いですが、探す時間も楽しめると思います。
銘柄選びのコツ
買い方は分かったものの、どう銘柄を選べばよいのか迷ってしまいますよね。
失敗しない銘柄選びには下記の項目に気を付けるようにしましょう。
継続的に情報収集をする
ワイン投資の知識をとにかく身につけましょう。
「代表的な生産国（地域）」「代表的な銘柄」「生産量の推移や特徴」「値上がりが期待できるヴィンテージの特徴」などは最低限覚えておきたいところ。
生産量や人気銘柄は都度、変化するので情報収集を怠らないようにする必要があります。
チェックするポイントをおさえる
ワイン投資の原則として「大量生産していない」「現在は作られていない」「天候不順などにより出来が悪い年が続いた」などは希少性が高まり、投資が成功しやすい傾向にあります。
またワイン評論家の声も投資には大きく影響するでしょう。
再三にはなりますが、ワイン投資では情報収集がとても大切です。
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